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Side.Hidaka
．
藤井くんに会えるなら
いつでもいい、って
言われたから、
今日会うことにした。
一体なんの用なんだろ、
俺も暇じゃないのに…
．
待ち合わせ場所に
行ったら、
既に藤井くんがいた。
「藤井くん、久しぶりだね！」
「…久しぶり…」
「話ってなにー？
最近学校でも会ってなかったもんね！」
「…よくそんな平然と
してられるよね、」
「…なにが？」
「浮所さ、
一世のこと知ってるんでしょ？」
「え、一世？だれー？」
「よく言うよ…
金指一世！
知ってるでしょ！？」
「あー、一世くん？
何、藤井くんも知り合いなの？」
「…知り合いもなにも、
あの子俺と付き合ってるから」
「え、…」
「人の恋人傷つけて楽しい？
ほんとは知ってたんでしょ？
俺の恋人って！」
「いや、知らないし」
「嘘！じゃあ何で一世のこと
傷つけたの！？
ほんとは俺があの日
浮所の家に行った時、
俺があの子のこと見ちゃったの
知ってるんでしょ？
それで見られたくなかったのに
見られちゃったから
その腹いせに一世のこと
傷つけたんじゃないの！？」
「なにそれ笑
なんのこと？
何1人で勝手に想像してんの？
言っとくけど1個も合ってないよ？
てか俺ん家で見た子って、
もしかして那須のこと？」
「知らないけど…
部屋に監 禁してたじゃん！
鎖みたいなので繋げて…」
「ふーん、見たんだ。
でも見られたからってなんにも
思わないよ？
べつに見られても構わないものだし。
一世くんは全然違う理由で
傷つけたの。」
「じゃあ何…？
その理由って…」
「一世くんが那須を傷つけたから」
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作者名：あおそう＊ | 作成日時：2020年2月4日 23時
