49 ページ49
「浮所…何で…」
「何で分かったかって?
那須のことなら
なんでもわかるよ、」
「で、でも…」
「いいから。
ほら、帰るよ」
ぐい、って
強く腕を引っ張られる。
痛い…怖い、…
「ちょっと浮所、!」
「…何?」
「人の家勝手に
入って勝手に那須のこと
連れて行こうとしないで!」
「…じゃあ言うけどさ、
勝手に那須に
変なことしないでくれる?」
「え…?」
「那須は俺のものだから」
浮所に強引に引っ張られて、
付いていくしかなかった。
.
帰ってる途中、
浮所は一言も喋らないで、
俺の腕を引いて
ずんずん歩いていくだけ。
あっというまに家に着いた。
「那須、
お風呂入って」
「え、お風呂…?」
何で?って聞きたかったけど、
「いいから早く入って」
とにかく浮所に
従わないといけない、と
思って浴室に行った。
.
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あおそう* | 作成日時:2019年9月10日 22時