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浮所は俺に頭から





水をぶっかけられて、





当然びしょぬれになった。








「ひどい、龍我…」





「浮所だってひどいよ、





浮所が悪いんだよ、」






周りの人達は





みんな俺らに視線を向けていた。






特に水をかけた俺に。





はたから見たら俺が悪い奴なんだろう。





でもこれは浮所が悪い。







みんな俺のことが悪い、って





言っても那須だけはきっと




俺の味方になってくれる。







「もうどうなっても




知らないからね、…」





「え、…」






それだけ言って





浮所はお店から出ていった。



















ガチャッ







あ…浮所帰ってきたかな…?







部屋のドアがゆっくり開いた。







「那須…」





「え…浮所、…?」






めっちゃ濡れてる…





でも今雨降ってないけど…







ぎゅう、って抱きしめられた。







「ふぇ…う、ふえっ、」






「浮所、?」






泣いてる…?






「大丈夫…?」





「ふえ、こわかった…グスッ」






「どうしたの、?





なんかあったの、…?






とりあえず拭かなきゃ




風邪ひいちゃうよ、…」






そこに置いてあった





タオルで浮所の頭を拭いてあげた。







「那須っ、ふぇぇ…」






「大丈夫、?」






「よしよしして…」






目に涙をためながら





言ってきた。







「…」






浮所の頭を撫でて、





ぽろぽろ涙を流す





浮所がなんだかかわいそうで





そのまま浮所を抱きしめた。









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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年9月10日 22時

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