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日が沈みかけの頃
エドとピナコは墓地に着ていた
「息子達は戦地でよくやっとったんだね
...そうか...」
エドは墓参りを終えると足を進める
足を止めて母親の墓を見た
「あいつ...
ホーエンハイムはどこへ行くって?」
「さぁね...何も...
あぁ!!!!」
ピナコが何かを思い出し声をあげた
「忘れとった!
奴に大事な伝言があったんだ!」
「伝言?」
「あぁ
遺言だよトリシャの」
“あの人が帰ってきたら
伝えてもらえますか?
約束 守れなかったって...
先に逝きます
ごめんなさいって”
トリシャは寂しそうな笑顔で言っていた
「約束...?
なんの?」
「さぁ...」
ピナコは首を振った
「すまないがあいつに会ったら
伝えといてくれ」
「何でオレが!?」
「あれでもお前達の事心配してるんだよ」
「ケッ!
一発殴ってやった後で
伝えといてやるよ」
エドは足を進めた
日も落ちかかった頃
汽車に乗りアルがいる宿へと向かった
エドは暗くなった外をじっと見ていた
“セントラルに戻るのかい?”
“あぁ
アルに怒られにな
勝手に色々しちゃったしな”
――――――
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