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エドは機械鎧を修理してもらい
ピナコとある場所へと向かっていた
A同様
スコップとバケツを手に持って
丘を登っている
辿り着いた場所は
焼き払ったエドとアルの家
「本当に掘り起こすのかい?アレを」
エドは胸を握り締めて俯いた
こみ上げてくるものを押さえているようだ
「カハッ...ッ
ハッ...」
苦しそうに息をするエド
「やめるかい?」
「...いや...
手足の付け根が痛む...
雨だ...早く済まそう...
それに...Aは一人でこれに
立ち向かってるんだ」
ピナコが目を見開いた
「Aが!?
こんなこと今一人でやっているのかい!?
そんな事をしたらあの子
気が持たなくて倒れちまうよ!」
「Aは...それを覚悟で
家に帰った...」
そしてエドはスコップを握り
土を掘り返した
――――――
『かはっ!
うぇっ...!』
雨が降ってきた
Aは腹を押さえながら嘔吐している
『コホッ...!
...うっ...』
息が上がって今にも倒れそう
ヨロヨロと立ち上がりまたスコップを握りしめ
土を掘り起こす
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