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いきなりエドは立ち上がり走り出した
「どこ行くんだ！？」
ブレダに言葉にも返事をせずに
走って行ってしまった
「まったく」
「しかし 心配ですな」
「まぁな
最近 物を食ってないらしい
それに寝てもいないみたいだ」
「むぅ！？
それは本当か？
それはいかん
どこかで倒れているかもしれんぞ」
それを聞いたロスは
いても立ってもいられないのか
ソワソワして落ち着きが無かった
ロスは賢者の石の材料が人間だったと
知った時のAの変わりようを
じかに目の当たりにしているので
心配でならなかった
――――
エドは先ほど歩いてきた所を
走って戻って必死になって
Aを捜していた
「(あいつ...絶対倒れてる
最初合った時から何か変だった！
早く気付いてやれば...っ)」
暫く走っていると
先ほど足を止めた陣の前に辿り着いた
「はぁ はぁ はぁっ
ここまでは一緒だったはずだぞ！？」
エドは辺りを見回す
すると一点で視線が止まった
隅の方で何かが倒れているのに気がついたのだ
エドは急いで走り それに寄った
思ったとおりAが倒れている
「！！！
A！！！
おい！おいっ！！」
身体を揺らしても反応が無い
口からは吐血した後が残っている
エドはAを担ぎ上げた
するとあることに気がつく
「(こいつ...
こんなに軽かったっけ？)」
エドは皆が待っているところまで
Aを担いで走りつづけた
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