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記憶が鮮明に甦る
“アル―――――――っ!!!!!”
エドの声が耳に入った最後の記憶以降の事
アルは門の前に立っていた
――――
ガチャッ!
数分後ドアが開いた
全員が注目すると
そこには大総統と担がれたアルがいた
「『アル!!!!』」
しかし担いでいるのが大総統なので馴れ馴れしく近づけない
「弟くんなら大丈夫だ
すこし気を失っているみたいだがね」
アルが降ろされた
その瞬間エドとAの顔色が変わって
目を見開いた
『...っ
血が...っ
エ...ド...』
「アル...?」
アルからの返事は無い
『この中に誰かいる...』
「あぁ
弟君の中になぎ倒さなければ
ならない者が隠れててね」
2人からの言葉が無い
しばらくするとエドが声を出した
「中の人を出そう
アームストロング少佐
頼む」
「分かった」
そしてアームストロングがアルの鎧を開けた
その中には見るも無残な姿になった
マーテルが血まみれで中から引きずり出された
そして端の方に寝かされてシートが被された
――――――
アルの記憶は
そこには白い人も座っていて
門も開いた
“うわぁぁ――――――――っ!!!!!”
門のなかには沢山の情報
今までの歴史の流れ 関わってきた物事
世界の事が頭の中に一気に入ってくる
その途中ではアルの身体が分解されていく
すると目の前に何かの人影が見えた
「母さん!かあさん!!!」
手を伸ばしその手を取った瞬間
先に見えたのは自分
アルは目を見開いた
そしてそこからアルは消滅した
次に目を開くと小さなエドが見える
その記憶はぼやけていて
よく分からない
「アル!おい
しっかりしろ!」
『アル!!アル!!』
「おい!
返事しろよ!
アル!!!」
2人の声でアルが戻ってきた
「兄さん...A...」
『良かった...』
「大丈夫か?」
「兄さんとAこそ...
そんな血まみれで...」
2人は俯いた
アルは自分の体を見る
その中は血だらけで
血の後をたどっていくとマーテルが横になっていた
「勝手に開いて
取り出させてもらった」
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