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「なんだってんだ...
夢でも見てるみたいだぜ...」
「頭の回転が速いばっかりに
とんだ災難だったね！
ヒューズ中佐」
「おいおい
カンベンしてくれ
家でにょうぼと子供が待ってるんだ
ここで死ぬわけには...」
ヒューズはまたもや袖から
短いナイフを取り出す
「いかねェんだよ！！！」
後ろを向いた瞬間
攻撃する手が止まった
間の前にいたのは自分の妻
グレイシアだった
「いい演出だろう？」
ヒューズの顔が固まった
「クソッたれ！！！！」
ズカンッッ！！！！！！
銃声が響き渡る
―――――――
ジリリリリン ガチャ
ロイが受話器を取った
≪セントラルのヒューズ中佐から
一般回線で通信です≫
「またか...繋げ」
ガチャ
「私だ
娘自慢なら聞かんぞ」
≪......≫
ヒューズの声が聞こえない
いつものあの陽気な声
それが今日は...
嫌な予感がロイの心中を突いた
「？
ヒューズ...？
ヒューズ！！おい！！ヒューズ！！！」
ヒューズは最後の力を振り絞って
受話器に手を伸ばした
しかし
もう１人の青年の手によって
受話器が置かれてしまう
そして電話は切れた
「人間って
ホント愚かだよね
無駄な事に命かけちゃったりしてさ」
公衆電話のボックスの中では
ヒューズが血まみれで倒れている
ボックスから血が流れ落ち
そして家族で撮った写真が血にまみれてゆく
「...エリシア...グレイシア...
ごめんな...
早く帰るって...約束...」
そしてヒューズはここで
息絶えた...
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