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ドドン！！
ドス...
「うェ？」
バリーの手から包丁が落下
手の平を見ると穴が２つ開いていた
「動かないで！」
そこにはロス少尉とブロッシュ軍曹がいた
「大人しく投降しなさい！！」
「面倒なことになっちまったなァ...」
バリーは頭をかく
暫くの沈黙
ロス少尉とブロッシュ軍曹は銃を構えたまま動かない
すると地響きが起きる
ゴォォォォォォ...
ズドン！！！
「軍曹...退避！！」
パリィィン！！ドドドドドドドドドッ
「何してるの！！
早く逃げるのよ！！」
「でも！！
まだ中に兄さんとAが！！」
「なんですって！？」
「...うーむ...
こりゃアレだな
素直にとんずら！！」
いきなりバリーが向きを変えて走り出した
「こら！！」
「おめェらも早く逃げろよ！」
「待て！！」
ブロッシュ軍曹が追いかける
「兄さん！A！！」
「退避して！！
あなたまで巻き込まれてしまう！」
「でも！！」
ロス少尉は今にも崩壊の建物の中を突き進もうとする
アルを必死に止める
ドゴォォォン！！！
その時激しい爆風が起きた
その砂煙の中少年が姿をあらわした
「ちわーっス
荷物お届けにあがりました」
「兄さん A！？」
少年の右肩にはエド
左腕にはAがいた
アルは急いで駆けつける
少年はしゃがんで２人を降ろす
「命に別状はないけど
２人とも出血がひどいから
早く病院に入れてあげてね
あとさ
あんま無茶しないように
あんたたちしっかり見張っててよね
貴重な人材なんだからさ」
「あなたは...」
「ロス少尉！！
早く！！」
バリーを追っていたブロッシュ軍曹が走ってきた
「軍曹！手を貸して！！」
「うわっ！
２人とも血まみれじゃないですか！」
「話は後！
あなたも早くにげ...」
少年に声をかけようと目を向けたが
そこにはもう誰もいなかった
「...っ
あれ...？
いない...」
ドッ！！
大きな石が落ちてきた
そして一気に崩壊していく
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