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「ふふふ」
するといきなりその場の雰囲気に
似つかわしくない笑い声が広がった
大総統が笑顔になり大笑いしていたのだ
「ふははははははは!!
冗談だ
そう構えずとも良い!」
エドの肩に手をポンと置いた
「は?」
「Aくんには
怖がらせてしまったみたいだね
いや すまん すまん」
『あっ!いえ
そんな...』
なんだか1人慌てているA
「軍内部で不安な動きがあることは
私も知っていてな
どうにかせねばと思っているのだが...」
大総統は調べていた資料を手に取る
「あ...それは...」
「賢者の石を研究していた者の名簿か...
この者達
全員行方不明になっているぞ」
「は?」
「第五研究所が崩壊する数日前にな
敵は常に我々の先に行っている
そして私の情報網を持ってしても
その大きさも目的も
どこまで敵の動きが入っているかも
つかめていないのが現状だ」
「つまり
探りを入れるのは
かなり危険だと?」
ヒューズが質問をした
「うむ...
ヒューズ中佐
アームストロング少佐
エルリック兄弟
君たちは信用に足る人物だと判断した
これ以上首を突っ込む事も
これを口外する事も許さん!
だれが敵か見方か分からぬこの状況で
なんびとも信用してはならん
軍内部全て敵と思い慎んで行動せよ
だが...
時がきたら君たちには存分に
働いてもらうので
覚悟しておくように」
最後にニッコリと笑顔になる大総統
「「はっ!!」」
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