950 ページ10
ボコッ...コポ...
赤い液体が音を立てる
バシバシバシッ！！
ブチッ！ブチブチッ！！
人形兵達の背中にあったパイプが切れ
ドサドサッ！と次々に地面に落ちてゆく
「イタイ...」
「助ケテ...」
「痛イヨ...」
フラッと人形兵が立ち上がる
「くふふふふっ
複数体の実験がまだだ？
これが実験だ！
成功したのだ！
死なず、背かず、我々の命じるままに戦う
最強の兵士達
不死の軍団の誕生だ...」
「パーパ」
すると人形がパパと言った
「そうだ！
私がお前達の父親だ
いいか？
これから言うことを良く聞け」
人形達は男のほうに一歩ずつ近づく
「目下複数の氾濫分子が
この司令部を狙っている！」
「パーパ」
一人の人形がニヤリと笑った
「お前達は...」
ガブッ！！！
突然人形が男の首に噛み付く
ブシュァアッ！！！！
血が舞う
ドッ！！！
「ヒィィィッ！！！」
研究員の男は突然のことでパニックに陥る
人形達は次々と上層部の男に食いつく
ガブッ！！
メキッ！バリバリバリッ！！！
口の周りに血をつけながら...
ギロリと研究員の男に目線が移る
それを察知した男はあわてて
胸ポケットにある銃を取り出し
「ーっ！！！」
ドドドドドドッ！！
と頭を狙って撃ったが
カチッ カチッ
弾切れで、もう撃てなくなってしまう
「！！」
前を見れば、撃ち殺したはずの人形が立ち上がっている
「痛い...」
「痛イヨ...」
「痛い」
「痛い」
「痛いよ」
と言いながらゾロゾロと人形兵が近づいてくる
クワッ！！！
「ぎゃぁぁああああ
あああああああ！！！！！！！」
ブシュアァッ！！！
研究員の叫び声とともに
血飛沫が舞った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
