645 ページ5
「「閣下！！！」」
会議室の中を見ると
オリヴィエが銃を構え
剣を握る先には、男の腕が貫かれている光景だった
――――
セントラル街内は騒がしかった
そこにブロッシュ軍曹が駆けつける
「アームストロング少佐！」
「む？
ブロッシュ軍曹
今日は休みではなかったか？」
「家から煙が見えたので...
何があったんですか？」
「マスタング大佐と
その元部下たちが大総統夫人を人質に取って
市内を逃走中だ」
「はぁ！？
おのれ...卑怯な...っ！
無実のロス少尉を殺しておいて
今度は婦人を...
人の皮を被った悪魔め！！」
ワナワナと拳を振るわせるブロッシュ
アームストロングは少し困った表情だった
そう、ブロッシュは何も知らないのだ...
先行してセントラルに潜入して
情報を集めていたフーがやってくる
「少佐！」
そこに一人の軍人がアームストロングを呼び止めた
フーはそれを気にして、真剣に見つめた
「司令部会議室で
アームストロング少将がカードナー中将を...」
それを見たフーは目を丸くした
同様に少佐も目を丸くする
「射殺！？」
フーはそれを聞いた後、その場を後にする
「(ふむ...
想像より早く事が進んでおるな...
早く若を捜さねば...！
とは言え...気配で追おうにも
地下の巨大な気の流れが邪魔で...)」
と、ふと思い立って、足を止める
「(はて...
先日よりも
地下の気配が広がっておるような...)」
ズン...ズン...
動物達が皆、地面に漂う気配に怯えていた
―――――――――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
