時の翼 2【鋼の錬金術師】

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何か込みあがってくるのを



口に手を当て押さえる



『う...っ』



Aは走って洗面所へ行き


吐き出した



水道水を激しく流しだす



ザァァァァァ！！



『うぇ...っ』



気持ち悪い...



そして蛇口を閉めた



『ゴホッ！ゴホッ！！』



今度は口の中に鉄の味が広がる



発作だ...



今日のはやけに...っ



苦しいな...




口から血が溢れ出す



『ゴホッ！ ゴホッ！
ヒーヒーヒー』



コンコン



「A 入るよ」



アルの声だ...



ガチャ...



本人の許可なしに入ってくる




「A 大丈...」



アルは声が出ない



それもそのはず 大量に血を吐いていたから



「A！！！」



『ハァ ハァ ハァッ』



アルはAの背中をさする



「大丈夫！？」



『ゴホッ ゴホッ...』



「最近無理しすぎだよ A
少し待ってて！
薬持ってくるから」



アルはエドのいる部屋へと戻る



ガサガサ



アルが鞄の中をごそごそそ探っている



「どうかしたか？アル」



「あ...Aがね...
大分発作もおさまったから
大丈夫だとは思うけど
ただ 吐血が酷くて...
兄さん 薬どこに入れた？」




「最近いろんな事が起こりすぎで
体調崩すのも分かる
オレが薬探してるから
アルはAのこと診ててくれ」




「分かった」



アルはまたAの部屋に戻って



Aの身の回りについた血を拭き



ベッドに寝かせる



そして汚れた洗面台を綺麗に掃除している頃



エドが薬と水を持ってやってきた




「アル Aは？」




「ベッドで寝てる
兄さん薬...」




「あぁ」



そう言ってエドはAの横に座る

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