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「ふふっ！
上手くいった！」
その頃、真っ暗闇の中ではアルが喜んでいた
「これでお前の能力は使えない！」
「笑っている場合ですか？
キミとてここから出られない
もし出ようと一瞬でもすき間を開ければ
影を使ってここか「ここから出る気なんてはなから無いよ」
アルが言葉に割り込んだ
「......」
「我慢比べしようじゃないかセリム
いや、ホムンクルスのプライド
こっちは酸素も食べ物も光もなくても平気な身体だ
今日一日、約束の日が終わるまで
お前はここでボクと一緒に大人しくしているんだ」
「......っ」
・ ・ ・ ・
「今のプライドを倒すのは困難だ
だがこのままだと回りの被害も大きくなる
ならば戦うのではなく
自分を囮に押さえ込もうってな
これで我々も対策を立てる時間が稼げる」
「だからって
オレに相談も無く...！」
『兄さんに言ったら
絶対反対される...って』
辛そうな表情でそう言ったA
「！」
『アルはアルなりに
全員が生き残る方法を考えた結果なの
分かってあげて』
「.........」
「Aちゃんも
最初は猛反対してたけど
アルの気持ちを考えて
渋々了解したんだ
......さぁ
まずこの火を消すぞ」
ホーエンハイムは先に歩き出した
エドは俯いて眉間に皺を寄せて
歯を食いし張っていた
「......っ」
エドはドームに近付いた
「アル！！」
「兄さん！？」
「アル！！！」
エドは壁にできるだけ口を近づけて
大きな声でアルを呼んだ
「ごめんね...せっかく再会できたのに」
「......」
「でも
今回は元々、ボクが原因だったから
それに言ったって、一日の辛抱なんだし
大丈夫だよ！兄さん、A」
―――――――
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