時の翼 18【鋼の錬金術師】 (ページ34)

今日:27 hit、昨日:26 hit、合計:8,213 hit

876 ページ34

そして、

ドゴッ！！！！！

「∑ぶっふ――――っ！！！！」

ホーエンハイムは２度目のパンチを受けて

先程よりも遠くまで吹っ飛ばされるホーエンハイム

『ゴホッ！！ゴホッゴホッ
ハァハァハァッ』

「A！！！
しっかりしろ！！おい！！」

エドはすぐさまAに駆け寄って声をかける

「クソッ！！
おい！！てめぇ！！
何しやがんだ！！」

エドはホーエンハイムに向かって怒鳴り散らす

『ハァッ
エド...大丈夫だから』

「何が大丈夫だ！！
刺されたんだぞ！？」

『本当に大丈夫だから！！』

「――っ！？」

いつも通りのAに目を丸くする

「どういうこと...だ？」

『お腹の傷は塞がってるから大丈夫
ホーエンハイムさん
ありがとうございます
お陰で楽になりました』

「そ、そうか...よかったよ」

頬をさすってこちらへと帰ってくる

「てめぇ
Aに何しやがった？」

「ちょいと中を整理してあげたんだよ
シンの国式だから胡散臭いように見えるけど
ちゃんとした医学の治療だから大丈夫だ」

『ケホッ...
臓器が入り混じっているから
元の位置に入れ替えることで
中の循環が良くなるから
息も楽になるんだよ
私もその方法があることは知っていたんだけど
こんなこと自分でするのは怖くてさ』

「そういうことか...
ビックリさせんなよな...」

ボリボリと頭を掻くエド

と“ほら”と言って手を差し伸べるエド

その手を取って起き上がるA

そしてエドは足を進めた。