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「この身体
不自由な事は沢山ある
だけど不自由と不幸はイコールじゃない
哀れに思われる理由はないよ!
兄さんが錬金術で繋ぎとめてくれた命だ
今のボクを否定する事は
兄さんを 錬金術を否定する事になる!
ボクは錬金術の可能性を信じてる
信じたい!」
アルがスカーに向かって言った言葉だ
・・・・・
「国家錬金術師!!!」
イシュヴァールの内乱の時
錬金術師がスカーと兄の前で
ニヤリと笑って掌を合わせた
その瞬間光が立ち込めると
地面が脆くなり地割れが起きた
兄が何を思ったのか駆け出して声を上げた
「伏せろ―――――――っ!!!!!!」
そして弟を庇って自分が前に出た
その後
イシュヴァールの街は壊され
誰もが死に向かっていた
しかし兄とスカーはまだ息をしていた
スカーは瀕死の状態で息をしている
「しっかりしろ...っ
死ぬな...!」
兄は目を見開いた
弟の左腕が無くなっていたのだ
「...っ!
クッソ!!
血が止まらん!
誰か...!」
兄が左腕を伸ばした
そこでふっと何かを思ったのか
左腕を見つめたままだった
そしてスカーの左腕に手を当てて
錬金術を発動させる
「生きろ...死んではいけない...」
大きな光が辺りを包んだ
・・・・・
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