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「何をする気ですか！！
あの死体は！！」
一人の研究者がニヤリと口角を上げて
赤い注射を取り出した
「１２人目か...」
いつのまにか隣にいた男を見上げる
「我 憤怒を受け入れるのは...キミか？」
長髪で長い髭の金髪の男が青年の顔を覗き込む
見ている間に腕へ注射が指された
“賢者の石は多くの人間の魂が含まれた高エネルギー体だ
人間の体に入ると
拒絶反応で暴れ回り肉体を乗っ取ろうとする”
「うわあああああああああああああああ！！！！！！」
青年は叫び声をあげた
身体のあちこちから血が吹き出す
“石による破壊と補修は
元の身体が死ぬか
賢者の石に打ち勝つまで繰り返された...
やがて...”
「すばらしい！」
「新たな人類だ！」
「おめでとう
キミはこの国を導くリーダーとして選ばれたのだ
あのお方が必要な全てを用意してくださった
キミの名は今日から
キング・ブラッドレイ！」
その青年の左の瞳にはウロボロスの入れ墨が移っていた
〜〜〜
「残ったのはたった一つの魂と
憤怒の感情のみ...」
ロイに背を向けて話をしている大総統
「この魂が賢者の石にされた誰かのものなのか
もともと己の者なのか
もう...分からんのだ」
ロイは眉間に皺を寄せて俯いた
そして目を開き立ち上がる
「元は人間だと言うのなら
ホムンクルスとではなく
人間として生きる事は出来ないのですか？
閣下」
大総統は振り向いた
「人間に戻れと？
無理だな
この身体は人間を超越した
はるかにすぐれた品種だ
キミ達人間が人間である事に誇りを持っているように
我々にもホムンクルスとしてのプライドがある
あの女もそのプライドを持って死んで行っただろう」
「...」
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