↑続き ページ8
まさかバレていたとは
いや、いつかはバレると思っていた
暗殺が得意で味方にすら気配を悟らせない人をずっと見ていたらバレるに決まっている
「あ、すみません、少し気になることがあって。」
｢気になること？｣
訝しげに視線をよこし距離を詰めてくる
「…ゾムさんたまに、壁があるというかふとした瞬間に居なくなってたりするじゃないですか。」
体を強ばらせぽかんとこちらを見つめる
「いつも笑ってて楽しそうなのにどうしてなんだろうって気になって。」
「たのしくなさそう？」
ふっと肩が触れるまで近づいてくるゾムさん
その目は不安で揺れ、心配の色が伺える
「ここに居ることはとても楽しいんだろうなとは思ってます。ただ、ねこみたいだなって思ってるだけですよ。」
「お、おれ、気まぐれって言うか。その、たまに1人になりたい時があって」
しどろもどろながらも話そうとしている彼の話をじっと聞く
「皆が嫌いとか、ショッピくんの事好きちゃうとかそういうわけじゃないねん…」
俺のことが嫌いではない。と都合のいい所だけが鮮明に頭に残る
逸らされていた目線はゆるりと上がり目が合う
かちりと合う視線にふと思う
そうか、自分はゾムさんの事が好きなのだと
今まで目で追っていたのも、そばにいたい気持ちも全て恋だったのだ
「…？どしたんショッピくん」
まずくないか、肩が触れる距離に、手が届く範囲に誰もいないここであなたがいるのは
ふるりと動く唇にすいよせられるように口付けを1つ
重ね合わせる
離れると赤く染まるエメラルドが見える
「な、え、は？」
困惑している彼にもうひとつ困らせることを
「すきですよ、ゾムさん」
想いをひとつ伝え終わると顔をさらに赤くし猫みたいに離れてするりと逃げられる
「お、おれも嫌いではないよ…？」
やっぱり彼はねこみたいな人だ
すっきりとした気持ちで明日からのことを考える
お久しぶりです。
前作はちょくちょくリメイクしていましたが、新作は久しぶりですね。
今回擬音と比喩表現を沢山使わせていただきました。
それも含めて雨の日にゆっくり読んで欲しい作品です。
この作品が1番気に入ってるかもしれません…
コメント沢山ください〜
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奏<そう>(プロフ) - コメント失礼します！暴l害…すごくいいですね(謎目線)作者様のペースでファイトです!無理はなさらず…! (2023年3月27日 0時) (
レス) @page10 id: 4d184c9d16 (このIDを非表示/違反報告)
かえるさん(プロフ) - お疲れ様でした。こんちゃんの作品大好きなのでいくらでもついていきます。本当にありがとうございます。 (2021年11月29日 8時) (レス) id: 62c3a5f44d (このIDを非表示/違反報告)
こんぺーと(プロフ) - おしハかみさん» ありがとうございます！1番だなんて本当にありがとうございます…これからもこの小説よろしくお願いします… (2021年8月12日 19時) (レス) id: 7c134c0346 (このIDを非表示/違反報告)
おしハかみ - 沢山色んな人のを見させてもらっていましたが、この小説は一番好きです！ 更新頑張ってください (2021年8月12日 8時) (レス) id: 492366013d (このIDを非表示/違反報告)
かえるさん(プロフ) - 久しぶりの新作ありがとうございます！ねこの表現めちゃくちゃ好きです…目線の所とエメラルドの表現が素晴らしく何度も読み返しました…次の作品も楽しみにしています… (2021年7月24日 17時) (レス) id: 62c3a5f44d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぬい | 作成日時：2020年10月21日 13時
