大切な人を守る為に《ﾌｧﾝﾀﾋﾞ》 (ページ8)

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ep.7 ページ8

昨日はミネルバに対して怯えていたAだが、今日は普通に接していた。楽しそうに家を出るAを見届けていると、くるりとこちらを振り返った。

『行ってきます、アルバス！髪型ありがとう！』

大きくこちらに手を振って叫ぶAに対してアルバスは応えるように小さく手を振って応える。後ろからアバーフォースが近付いてくるのを感じた。

「似てるな、ジェイに……」

「ああ、本当に。心優しい所までそっくりだよ」

「……心配って顔に書いてあるぞ」

「私は、思ってた以上に過保護のようだ」

「兄貴が過保護なのは今に始まった事じゃない」

アバーフォースに予想外の事を言われ目を丸くする。振り返るとアバーフォースはそれ以上何も言わず中に入っていった。アルバスはズボンのポケットに手を入れて再び外を眺めた。

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ミネルバと一緒にダイアゴン横丁にやってきた。
向かう途中でミネルバから入学に必要な物を全て聞いた
揃えられる物は自分で揃えてみようと思ったのだ

「A、私は教材を揃えてきますから貴方は杖を選びに行きなさい。お店の名前は"オリバンダーの店"です。迷子にならないように気をつけて」

『分かりました！』

「後でお迎えに来ます」

ミネルバはそう言うとそそくさとどこかへ行ってしまった。
私はミネルバに言われた通り"オリバンダーの店"の探す…が。

『？……えっと……どこ？』

まさかの迷子。

キョロキョロと辺りを見渡すが、一向にお店が見つからない
急に不安になり、急ぎ足でお店を探す。

『えっと……あれ？どこから来たっけ…』

さらに迷子になってしまったようで帰り道さえも分からなくなってしまった。怖くなり私は道の端の方で座り込んでしまう。
行き交う人々は私のことに気づかないみたいで素通りして行く。
じんわりと涙が溢れだし、膝に足を埋める

『どうしよう。アルバス……』

咄嗟にアルバスの名前を呟く
すると、トントン…と肩を叩かれる
勢いよく顔を上げると私と同じくらいの男の子がこちらを心配そうに見つめていた

「えっと……ど、どうしたの？…大丈夫？」

クルクルとした茶色の髪型にブルーの瞳が私を心配そうに見つめていた。オドオドと戸惑っているが、勇気を振り絞って声を掛けてくれたのだろう。それが嬉しくて私は更に泣き出してしまった。

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