ep.45 ページ46
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ニュートのおかげで無事にイギリスに到着しました！
駅から降りると高い建物がいっぱい並んでいた。
私は見たこともない景色に目を輝かせた。
『凄いね、同じ地球なのにまるで別世界に来たみたい』
「Aの住んでた所は違うの？」
『私が住んでた所は周りは自然に囲まれた場所よ』
「動物達が住みやすそうだね」
『ふふっ、ニュートらしい感想だね』
和気あいあいとお話しながらニュートの家に向かった。
ニュートのお家は先程の建物が沢山あった所から外れの自然が多い場所にあった。
ニュートは黙って玄関を開ける。
私は緊張してその場に立ち尽くす。
「緊張してる？」
『……やっぱり、迷惑じゃないかな、急に来て…』
「迷惑じゃないって。それに母さんも君に会いたがってたよ」
『ニュートのお母様が？』
何故、ニュートのお母様が私に会いたがるの？
もしかして、私の話でもしてるのかな？
すると、バタバタと奥から女性が走ってきた。
「おかえり、ニュート」
「ただいま」
「貴方がAちゃんね、いらっしゃい。遠い所からよく来たね」
『は、はじ、めまして！A・ロイス、です…』
緊張して途切れ途切れで自己紹介をしてしまった。
傍で聞いていたニュートは隠れて小さく笑っていた。
「ニュートの母です。貴方の事はニュートから聞いてるよ。さあ、お上がりなさい。ニュート、彼女を貴方の部屋に案内して頂戴。後でお茶を持って行くから」
ニュートのお母様は急いで奥へと消えていった。
その瞬間、私はキッとニュートを睨みつけた。
『笑う事ないじゃない！本当に緊張したんだから！』
「ごめん、頑張って自己紹介してるから、つい…」
頬を膨らませて拗ねていると、ポンポンと頭を撫でられる。
ニュートのこれに私は弱いのだ。
「部屋に案内するよ。おいで」
手招きをされてニュートの後について行く。
部屋の扉を開けて中に入ると様々な動物達の写真や絵が飾られていた。私はキョロキョロと辺りを見渡す。
「そんなに見られると恥ずかしいよ…」
『本当に魔法動物が好きなのね』
「うん、母さんの影響でもあるけど彼らの生態や特徴を調べるのが面白くて好きなんだ」
物珍しそうに写真や絵を見ていく。
私の知ってる動物はそこには無くて、見たこともない動物達ばっかりで見てるこっちまで楽しくなってくる。
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
