ep.27 ページ28
テセウスを部屋から追い出した後、鏡の前に行き、ネックレスを首に掛ける。何だか恥ずかしくて、くすぐったい気持ちになり、洋服の中へネックレスを仕舞った。
「早く会いたいな……」
こんなにも学校が楽しみになったのは初めてだ。
早く君に、会いたい。
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時は過ぎ、新しい時代がやってきた。
今日はホグワーツが始まる日。
私はアルバスと一緒にいち早くホグワーツに来て準備をしていた。
黄色のハッフルパフのローブを羽織る。
何だか久しぶりな感じがして少し嬉しかった。
部屋の扉が開いて、入ってきたのはリオンだった。
『リオン！久しぶり！』
「A！元気にしてた？変な人に捕まったりしてない？」
『ふふっ、してないよ。この通り元気！』
「良かった。とても心配してたの。無事で何より…」
私達は再会の喜びをハグで表現した。
リオンは少し伸びた髪を後ろでひとつに結んでいた。そこで気がついたのだ。
『その髪飾り……』
「Aがクリスマスプレゼントにくれた物よ。どう？」
『すっごく似合ってる！』
「ありがとう、さぁ、大広間に行きましょう」
私達は手を繋いで大広間に向かう。
向かってる途中で少し前の方を見覚えのある後ろ姿が見えた。
それはリオンも気付いたみたいだ。
「ねえ、A。あの後ろ姿って……」
『リオン、しーっ.…』
「え？」
私はリオンを黙らせてそーっと彼の背後に回る。
そして勢いよく彼の背中に飛び付いた。
『ニュートっ！！』
「うわっ！？！？……びっくりした……」
『久しぶり！元気にしてた？』
「げ、元気だよ……あの、A……人が見てるから、その…離れて？」
そう言われ周りを見ると、他の生徒たちがジロジロと私達を見ていた。急に恥ずかしくなり私はニュートから離れる。
「相変わらず仲がいいな、お前ら」
『アレン！久しぶり！』
「久しぶり、見ない間に更に可愛くなっちゃって。今度俺とデートしに行こうよ」
「やめなさいよ、そうやって口説くの。無駄よ」
「なんだよ、リオン。まだ分からねぇだろ？なぁ、ニュート」
「えっ……あ……そ、そうだね……」
少し元気の無い返事をするニュートに私は首を傾げた。
気になって私はニュートの腕を引っ張ってリオンとアレンの少し後ろを歩かせる。
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
