ep.22 ページ23
ニュートはしばらく考え事をして私に振り返る。
「手紙を出すよ、休みの間、Aが寂しくないように連絡を取り合うのはどう？」
『いいね、とても楽しそう！！』
「じゃあ決まりだね、必ず返事は出すよ」
私達は楽しそうに時計台で話をして、自分たちの寮に戻って行った。
そして、いよいよ、長期休暇の日。
私は、ニュート、リオン、アレンの三人を見送るためにホグワーツの入り口に立っていた。
「本当にA一人で大丈夫？私も残る事は出来たのに…」
『気にしないでリオン。家族との時間を大切にして』
「早く戻ってくるから俺の事忘れないでよ！！」
『ふふっ、忘れたりしないわ、アレン』
「か、可愛いっ！！絶対だからね！！」
二人は私に大きく手を振り、ホグワーツを去って行く。
隣には中々行かないニュートが立っていた。
『？…行かないの？ニュート』
「……」
じっと私を見つめ動かないニュートに私は首を傾げた
すると、ニュートは優しく私を抱き締めた
『？…どうしたの？寂しい？』
「……」
『またすぐに会えるよ。大丈夫、大丈夫』
よしよし、とニュートの背中を優しく撫でているとやっとニュートが口を開いた。
「僕が居なくても、平気？一人で泣いたりしない？」
『うん、大丈夫。一人は慣れてるもの』
「……そういうのは慣れなくていいのに…」
『そういえば、初めて会った時もそう言ってくれたね。じゃあもし辛くなって泣きたくなったらニュートに連絡するね』
「絶対だよ、約束」
『うん、約束ね！』
そう言うとニュートは安心したのか私の体を離してホグワーツを去って行く。今、ホグワーツにいるのはイヴパーティーに参加する四年生以上の先輩達だけだ。私は中へ戻ろうと振り返ると、いつの間にかアルバスが立っていた。
「A、一緒に帰ろう」
『うんっ！』
私はアルバスの手を握ってホグワーツの中へと歩き出す
『そういえば、アルバスはここに残らなくていいの？』
「ミネルバが気を利かせてくれたよ。君と一緒に居て欲しい、と…」
『そうだったんだ。今度ミネルバに何かお礼したいな』
「そうしてやってくれ。さぁ、アバーフォースが料理を作って待っているよ。早く帰ろう」
『ねえ、アルバス。お休みの日に一緒にお出かけしたいな。いい？』
「君の頼みならどこへでも連れて行ってあげるよ」
『やった〜！』
こうして、私はアルバスと一緒にホグワーツを後にした
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
