ep.20 ページ21
アルバスは私とニュートを交互に見て状況を理解したのか、ゆっくりと二人に近付いてくる
「こんな時間まで魔法の練習をしてた事は褒めてあげよう。だが、もう就寝時間をとっくに過ぎている。本来なら罰則を与えなければならないが……」
アルバスは私の頭に手を置いてゆっくり撫で始めた
「今回は、君の努力に免じて罰則は無しにしよう」
『！…あ、ありがとうございます！』
「さぁ、早く戻りなさい」
『はい、おやすみなさい！』
「……おやすみなさい」
私とニュートはアルバスに頭を下げて急いで時計台から走って出ていく。私はニュートの手を引っ張って寮の談話室まで走った。
『見つかっちゃったね』
「うん……でも、見つかったのがダンブルドア先生だったから良かったよ」
『ふふっ、なんか悪い事してるみたいで楽しかったな〜』
「いや、実際今悪い事してたんだよ、僕達。Aのお陰で罰則受けられなかったけど……」
『今度は見つからないように工夫して練習しないとダメね……』
「そうだね…」
私は小さく欠伸をした。疲れたのが疲労がどっと襲ってきた。それに気付いたニュートは小さく笑った
「そろそろ寝ようか。今後の事はまた後で考えよう」
『うん〜……そうだね。おやすみ、ニュート』
『おやすみ』
私はニュートに手を振って自分の部屋に戻って行った。
それから、私達は一緒に練習するようになった。
時には、リオンやアレンも一緒に練習してくれて、私の能力は見違える程上達していった。
初めて成功した時は三人とも自分の事のように喜んでくれて、とても嬉しかったのを覚えている。
友達ってとても素敵な存在で、私にとって大切な存在。
そんな存在を守りたいと思った。
こうして、時は過ぎ、季節は冬へと移行していった。
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
