美少年の紅一点は浮所と不仲です ５

＊ ページ22

涼「A？」


「…っ涼くん…」


咄嗟に涙を手で拭うけど涼くんにはバレてしまう


涼「なんで泣いてんの？」


「なんでもない…ごめんね」


涼「待って。なんでもないじゃないでしょ。美少年の誰か呼ぶ？」


「や、やだ！！」


思わず大きい声でその提案を拒絶してしまった。


涼くんは何かを察したのか優しい笑顔で会話を続けてくれる


涼「そっか。じゃあ俺たちの楽屋行こ」


手を引いてHiHi Jetsの楽屋に連れてってくれる


涼「たっだいま〜」


優斗「おかえり〜…ってA！！」


涼「可愛い子連れてきちゃったぁ〜」


ゆうぴーが私に駆け寄ってきて抱きしめてくれる


これで泣いてたのがばれないで済むって思ったけど蒼弥くんに気づかれてしまった


蒼弥「A？なんで泣いてんの？」


優斗「え？」


私を抱きしめるのを辞めたゆうぴーは私の顔を見て慌てふためいた顔をする


瑞稀「なにがあったの」


ぶっきらぼうな感じだけど瑞稀くんが心配しながら声をかけてくれる


作間「ゆっくりでいいから話せる？」


「…美少年のみんなが、喧嘩してて…」


「何があったの？って聞いても私には関係ないとか黙っててとか言われて…」


瑞稀「は？そんなこと言ったのかよ」


「そんなことで泣く私も私なんだけど…私だけグループから除外された気がしちゃって…まだ信用されてないのかな…」


涼「あいつらは今はイラついててそんなこと言っちゃったかもだけど本心じゃないと思うよ」


ポンポンっと頭を落ち着かせるために撫でてくれる涼くん


瑞稀「ほら泣きやめ」


ボロボロと落ちている涙を優しく拭ってくれる瑞稀くん


…お兄ちゃんみたいだなぁ…


蒼弥「…ってか喧嘩してるなら仲裁した方が良くない？」


瑞稀「…俺行ってくる」


優斗「みずっくんが怒ったぁ…」


瑞稀「優斗うるさい」


涼「俺も行こっかな」


作間「じゃあ2人が行ってくれてる間はAは俺たちといよう」


「ごめんね」


優斗「じゃなくて〜？」


「ふふっ笑ありがとう」


優しい優しいHiHi Jetsのメンバーにさっきまで重くなっていた私の心は少し軽くなった。

＊→←険悪

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