美少年の紅一点は浮所と不仲です５ (ページ23)

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那須side

Aが泣きながら楽屋を出ていった。

こうなってしまった事の発端は龍我の話からだった…

龍我「ねぇ那須」

那須「ん、どした」

龍我「今日学校でこんなことがあったんだけど…」

龍我がAと小林くんのことを話す

那須「その人絶対Aのこと好きじゃん…」

龍我「やっぱ？そーだよね」

最近Aは男子と仲良く話していることが多くなった。

その小林くんと連絡先を交換したのもそうだし、ラウールと目黒くんとかとも連絡先を交換したみたいだし

流星と2人で遊びに行ったりもしてるみたいで、そんなの昔のAからは考えられなかった。

俺らのガードが固すぎて連絡先交換できない！って何度も言われたけどそれは建前で実はAが交換したくないって言ってたから。

俺たちが過保護にしてるって言えば諦めてくれるかなって思ってそういうことにした。

けどAは最近色んな人と話すようになった。

それは…浮所を忘れるためにしか見えなかった。

龍我「桃と小林付き合っちゃうのかなぁ～」

チラッと浮所の方を見ると俺と目が合って急いで目をそらされる

その様子からして多分俺らの話を聞いてたんだろう。

俺は座っていた椅子から立ち上がり浮所に話しかけに行く

那須「このままでいいの？」

浮所「…なにが」

那須「Aとの関係」

浮所「那須には関係ない」

龍我の話を聞いたからか少しイライラしながら返事をしてくる浮所に俺も少し腹が立ち始めた。

那須「Aが他の誰かに取られてもいいのかよ」

浮所「は？」

那須「お前がなんもしなくてAが他の誰かと付き合ってもいいのかって聞いてんだよ」

龍我「…那須」

浮所「…うるせーよ」

那須「うるさいってなんだよ！！お前が意地張ってAにたいして素直になんないのがいけないんだろ！？」

似たような会話を前もしたなって思いながら浮所に話す

浮所「そんな簡単に出来ることじゃねーんだよ」

那須「じゃあ俺は！！なんのために諦めたんだよ！！」

息がきれるくらい全力で浮所に向かって言葉をぶつける

楽屋が静かになってすぐAが入ってきた

異様な雰囲気を察したのか何があったのか大昇に聞く。