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ファンのみんながぞろぞろと動き始めるのを見て私も帰ろうと思って立ち上がろうとした時、「A!!」と小声で呼ぶ声が後ろから聞こえた。
急いで来てくれたのか衣装のままの飛貴が立っていた
…デジャヴ?笑
「飛貴!…って、ここから見えちゃうんじゃない?大丈夫?」
飛「あ、たしかに!んじゃちょっとこっちきて」
おいで、と手を動かされたので席を立って飛貴に着いていく。
着いたのは人があまり通らなさそうなベンチがあるところ
飛「どうだった?ライブ」
「めっちゃくちゃ楽しかったよ!」
飛「よかったー!俺のファンサ受け取ってくれた?」
「ファンサ、?」
飛「え!ウインクしたじゃん!」
「あれ私にだったの…?」
飛「そうだよ!?当たり前じゃん」
ちぇ〜気付いてなかったの?なんて少し拗ねたように口を尖らせる飛貴
…私にだったんだ、なんて嬉しくてふふっと笑うと
飛「なんで笑ってんの、」
「私にじゃないと思ってたから、嬉しくて。ありがとね?飛貴」
飛「…なにそれ、かわいい」
え?なんて反応したのも束の間、チュッと音を立てて唇が当たる
「ちょ、!誰かきたらどーするの!?」
飛「来ないから。…もっかい」
「ちょ、ん…」
さっきとは違う甘いキスに体の力が抜けそうになった時…遠くから飛貴の声を呼ぶ声が聞こえて肩がビクッとなる。
「浮所ー!…………いた。お前衣装のままだろスタッフさん困ってたぞ」
飛「…はぁ、那須に邪魔された」
那「しょうがないじゃん、俺が来なかったらお前やばかっただろ」
飛「それもそうか。A、着替えてくるから終わったら一緒帰ろ」
「え、大丈夫なの?」
飛「大丈夫、んじゃ行ってくる!」
飛貴が走って着替えに行き、雄登くんと2人きりになった。
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ふくろう(プロフ) - さっくんさん» ありがとうございます!!嬉しいです(T_T)はやく更新できるように頑張りますね! (2020年12月30日 9時) (レス) id: a22c3cda80 (このIDを非表示/違反報告)
さっくん(プロフ) - すごくよかったです! 設定などがリアルですごいと思いました。続き楽しみにしています! (2020年12月30日 1時) (レス) id: 098f5ed21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくろう x他1人 | 作成日時:2020年12月27日 17時