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想い人 ページ37

隆二Side


臣の家がこの変だと以前おばさんに聞いたことがあった
ちょうど近くで用事を済ませた帰り、まだ時間もあったからいるかわかんねぇけどちょっと寄ってみようと臣のマンションに行くと


そこから出てきたのは泣き顔の




「わかなちゃん？」




臣の想い人







そして、
臣のずっと忘れられない女の子








その君が臣のマンションから出てきたから
正直びっくりした





だってキミは……









２回しか会ったことがなかったけど面識はあったし、散々臣から話を聞いていたから勝手に親近感をもっていたため笑顔で話しかけてみる





あのわかなちゃんが本当にココにいるなら嬉しさでしかなかった









しかし、声をかけてみても不思議そうな顔をするキミ









そりゃそうだよね、









そっくりな顔した別人なんだから









その子はAちゃんと言った






不信がってる子に臣の友達だと告げると少しだけ警戒をといてくれたAちゃん



泣いてる女の子を放置できるわけもなく、
最近の臣の話をすることを口実に近くの居酒屋に一緒に行くことにした







居酒屋でキミを目の前で見ても別人だとは思えないくらいそっくりだった









もう５・６年前の話だ。
あの頃のわかなちゃんよりはお姉さんなAちゃんだけど、なにせ実際には２回しかあったことがないため、記憶の中のわかなちゃんとそっくりに見えるだけかもしれない








けど、臣のマンションからなんででてきたの？









どこから聞けばいい？？
とりあえずのビールで乾杯したけど、何から聞いていいかわからない

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