我が家の教訓3

エレベーター ページ35

最近の私はアフター５を十分に満喫している


今日も短い貴重な時間でのデートのハズだったのにトラブルがあって残業。

待ち合わせ時刻に完全に遅刻している私は急いでエレベーターに乗った



急いでてろくに乗っている人など見ずにエレベーターの奥に小走りで乗り込んだけど






匂いでわかる。









そこには剛典くんがいた









このエレベーター内には私と剛典くんの２人しかいない









沈黙が続く…









岩「久しぶり」

「お。お久しぶりです」


元カレと言えど今は我が社の副社長。
立場が違いすぎるので敬語で返答する



岩「……。元気？」

「は、はい。お陰様で」

岩「……敬語…なんだね」

「……はい」

岩「敬語やめてほしいな。なんかすげー距離感じる」

「！！ご、ごめん」

岩「謝らなくていいよ……」


別れてから２年以上たって、あれから一度も喋ってなかったからどう接していいのかわからない




エレベーターってこんなに長かったっけ？






どうしよう






何話したらいいんだろう？






あの頃は話題を考えることもなく普通に話していたのに






普通がわからない







でも、２人きりのエレベーターで沈黙は…








なにか話題を…









共通の話題、共通の友人…









いやいや、ここで隆二くんの名前だせないし…





どうしよう。

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