我が家の教訓3

お土産2 ページ22

東京に戻ってきた


あの後新幹線内で駅弁を２つも食べた隆二くんは満足気だ





私の家まで送ってくれるこの道のりは
先週までこの時間は既に暗くなっていたのに今日はまだ薄明るい
だんだん日が暮れる時間が延びている
夏が近づいているのだろう




やっぱり隆二くんと一緒にいると楽しい





今回の旅行も本当に楽しかった


「あがらないの？」


マンションのエントランスで急に立ち止まる隆二くん
てっきり今日もあがっていくと思っていたからビックリして聞くと


隆「うん。今日はやめとく。でね、お土産なんだけど」

「あ！そうだ！！私も買ったの渡してなかった！！はい！！」

隆「開けていい？」



子供みたいに目がキラキラして袋と私を交互にみる隆二くん


「そんなたいしたものじゃないけど、よかったら使ってほしいな」

隆「あ！すげ！かっけーー。明日から使おう」


私があげたのは手ぬぐい
ラーメン屋で働く隆二くんに初めて会った時に巻いていたのを思い出して一番似合うでデザインを数枚チョイスした


軽く巻いてるだけでも似合っていて
嬉しそうにする隆二くんをみてこれにしてよかったと思う



隆「俺からは…コレ」


隆二くんがくれたのは
上品な一本挿しの簪
気品高く、派手すぎないので普段使いにもフォーマルにも使えそうなものだった


隆「料理作ってるときに髪上げてるじゃん。俺あれ結構好き」


//////


隆「今度からそれ使ってね」

「うん。ありがとう」



そんなストレートに言われると照れてしまう

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