Promise 3 臣side (ページ1)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:82,448 hit

28 ページ1

季節は初夏

先ほどまで斉藤先輩の結婚披露宴に参加していた

二次会会場に移動し、店前でAの到着を待つ

『登坂さん中入らないんですか？』

臣「あ～人待ってる」

『話しながら私たちも一緒に待ちましょうか？』

臣『いや、…あ！きた』

誕生日の前日、声をかけてくれた職場の女の子たちに囲まれていると

目の前にタクシーが止まり

中からいかにもイイ女が出てきた

「ごめん、待った？」

臣「いや、みんな今着いたとこ。中行こっか？」

「あ、うん。でもいいの？」

Aの目線の先にはさっき俺に声かけてくれてた女の子たち

臣「あ！紹介するわ」

Aを彼女たちの前まで連れていく

『も、もしかして噂の彼女ですか？」

臣「あ、そうそう。これ俺の彼女のA」

「初めましてAです。登坂がいつもお世話になっております。」

俺の一歩後ろから丁寧かつ堂々とした挨拶をするA

きっと仕事している時の姿はこんな感じで
健二郎を完璧にサポートしているんだろう姿が垣間見れた

そのあとも俺の噂の彼女が初めてお披露目されたことで
様々な人から声をかけられたが
Aは完璧に挨拶し、
更に俺を自然と立ててくれる

再開してから初めて２人で改まった場への参加で
１１年の年月で知らなかった彼女の新たな一面

そういや、健子が「Aがいないと健ちゃん何にもできない」から一緒にこっちに来たって言ってたな…と思い出した

派手ではないが
見る人の目を引くドレスを完璧に着こなし
俺の一歩後ろで微笑み、一つ一つの所作が完璧

どこに出しても恥ずかしくない女とは
こういう人のことを言うんだろう