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リビングは静寂な空気に包まれていた





誰も喋り出さない





俺も扉の前からうごけないまま






次の言葉を待った








「…あの日は何もなかった…」


隆「何もなかった?

臣とクリスマス過ごしたんだろ?」

「ううん、登坂…来なかったんだ…」



来なかった?



あの日確かに俺は行けなかったけど




お前から今日いけないってメールきたよな…





もしかして



待って…くれてた?





マジか…



「だから、何もなかった。

登坂は友と一緒だったみたいでね…

友の幸せを邪魔出来なかった」

隆「Aの幸せは?…臣の事、好きだったでしょ?」

「隆二くんにはなんでもお見通しなんだね

登坂が友を選んだんだよ?

最初から私には2人の間に入り込む隙はなかった」



え、あの時Aは俺のことが好きだった?






マジ俺なにしてんだよ…






「あの頃の私は

結局自分を守るのに必死だったんだ

傷つくのが怖くて

2人が仲良くしてる姿も見たくなかった

2人から付き合いだしたって報告聞くのも嫌だった

だから、受験を理由に逃げた

まぁ〜もう昔の話なんだけど

隆二くんは直接関係ないのに巻き込んだ

あんなに心配してくれてたのにごめんね」

隆「それはお互い様

俺も気づいていながら行動に移せなかった

Aを守ってやれなかった

それに、手紙くれただろ?」


手紙?隆二連絡とってたの?


隆「住所も電話番号も名前も書かず


「ずっと連絡しなくてごめん
いっぱい迷惑かけてごめん
隆二くんの優しさに救われました
本当にありがとう

関西の大学に進学決まりました
今度会う時は成長して帰ってくるね」


成長すんのに何年かかってんだよ!笑

お前はあの時から誰よりも人の気持ちを考えてやれるやつだよ」

「隆二く、ん」

隆「おかえり。Aちゃん」


今まで聞いたことないほど優しい隆二の声


小さくすすり泣く声と


それをあやすようなポンポンと叩く音

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あおのすけ(プロフ) - 愛菜さん» コメありがとうございます。やっと付き合い始めましたね。長かった〜。 隆二くんもあの時気づいてれば違う今になってたんでしょうね。難しいですね。山下夫婦は私のお気に入りです。嵐のようにきて、去って行きましたね。笑 (2016年6月29日 14時) (レス) id: 9e31513e66 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。お話読ませて頂きました。やっと2人は付き合い始めましたね↑↑山下夫婦は強烈でした(笑)けれど山下さんのおかげで始まった関係ですから許しましょう!そして今市さん両想いに気がつかず…。 (2016年6月29日 7時) (レス) id: 7da404dcb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年1月2日 10時

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