KZ 転校生は知っている。

ある日2 ページ14

Aさん。作者の茉矢です。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
この、〔ある日〕は、夢主の過去を知る上で大事なお話です。飛ばさずに
読んでください。





とある10年前のある日，，，



明美「ほら、得茉。早く車乗って？」


得茉「すごいよね。毎朝、運転手さんに送り迎えしてもらえるなんて。」




明美(これは、組織から渡された車。そして運転手は組織の見張り。)


[()は、心の声by作者。]




明美「得茉。もう、幼稚園にお友達できた？」




明美(この質問は毎朝する。得茉に友達ができた時点で、幼稚園を変える。
情報が、得茉の口からもれないように。運転手に見張られているから、
いつも聞く)




得茉「ううん。驚くほどできない。最近ね、志保姉の真似してしゃべってるの。
何かしら？とか、それで？とか、そうねとか。」




明美(志保みたいにツンとしてたら、それは友達できないわね。
できても、すぐ、離れてしまうけど、)




得茉(明美姉にはそういうけど、嘘。本当はいるの。仲の良いお友達。でも、いるって言ったら
幼稚園帰られちゃう。今までだって、リナちゃん、サキちゃん、マリちゃん達
[物語とは無関係]のこと話したら、変えれちゃったもん。)




明美「そっか。じゃあせっかく髪切ったのに、気づいてくれないかしら。」


得茉「うん。多分だけど。でもいいもん。志保姉に一歩近づいたから。」



明美「明美姉は、髪長いよ？」


得茉「だって、明美姉とは髪の色違うもん」



明美「得茉は志保に似て赤みがかった茶色だものね。ほんと、小さい頃(今も小さいけど)の志保に
そっくりだわ。」



得茉「やったー」



明美「ほら、ついたわよ？」


得茉「うん。行ってきます！」




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得茉(よし。車は行っちゃった。)



先生「おはよう。得茉ちゃん」


得茉「おはよ。先生！」



？「おはよ〜。得茉ちゃん！」


得茉「あっ！おはよう。和典君！」



得茉(そう。これがお友達の、上杉 和典君！)





得茉「この前の問題。解けた？」


上杉「もう少しっ。」



得茉「ふふんっ。もう解けたもんね〜。お姉ちゃんから新しい問題もらった。」



上杉「へぇー。やっぱりすごいね。得茉ちゃん。あっ！髪切った。」


得茉「そう。お姉ちゃんとおそろい！」


上杉「すごいんだね〜。お姉さん。」


得茉「そうなの。」

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