兄に愛さまくって困ってます

･ ページ12

(お兄ちゃん、あんなふうに思ってたんだ。)



1度出してしまった言葉は

もう消すことは出来ない。


兄との初めての喧嘩



静かな水が頬を伝う。。。






莉玖｢うわっ。 杏菜何してんの！？｣



莉玖にぃの声でハッとした。

どのくらい時間がたったのだろうか。



窓の外は すっかり暗くなっていた。



｢莉玖にぃ。。。


私があの時、強く言い返さなければ良かったのかな？｣



自分でも驚くほど、弱々しい声だった。




私の言葉に

莉玖にぃは、ふっと微笑んで



莉玖｢そんなことないよ。


杏菜は、杏菜のやりたいことをすればいい。


“兄貴が言ってたから芸能界に入る”
っていうのは、違うと思うよ。｣



といった。

その表情はとても穏やかだった。



莉玖｢兄貴もさ、“言い過ぎた”って反省してるから、許してやってよ。笑｣




そう言って笑った兄は



私の頭をクシャッと撫でた。




｢うん。。。 ありがとう。莉玖にぃ｣


莉玖｢おう！

あっ。俺、今日はこっち泊まってくわ！｣


｢そうなの！？ 紫耀にぃは？？｣



莉玖｢俺んちに泊まるって！

明日、仲直りしような。｣





そのあと、ねむいわー。とかいいながら
兄はご飯を作ってくれた。


私は、持つべきものは‘優しい兄’なのだと

実感した。




莉玖にぃと沢山話せて幸せだったことは、紫耀にぃには、秘密の話。。。。





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ストーリーの展開がはやすぎて
作者自身、驚いております。

未熟者ではございますが、杏菜さんが満足いくようなものに仕上げていけたらと思っています。



。遼華

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