サイダーガール２ (ページ23)

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___帰り道

いつもは自転車なんだけど
体育祭の関係で駐輪場が使えなかったため歩いてきた私達

昔からさりげなく車道側を歩いてくれるの変わらないなあ…

紫耀「(A)が転ぶなんて珍しかったな」

不思議そうな顔でそう言う紫耀

「あー……」

永瀬くんの告白と紫耀のキスのこと考えてたなんて
口が裂けても言え……

紫耀「廉のこと考えてたん？」

？！？！

図星……

「えっ！あ、！い、いや…そんなこと……あるけど…えっと」

明らかにしどろもどろになってしまう私を見て
クスッと笑う紫耀

紫耀「なんや(A)分かりやすいな～

……そりゃああんな告白の仕方かっこいいよな」

急に切なげな声を出す紫耀の横顔を見ると
なんだか胸がぎゅっと苦しくなる

「……永瀬くんのことだけじゃないよ」

紫耀「へ？」

こんなこと言ってセーフなのか

もはやアウトかも知れない

紫耀の返事が怖くても、それでも聞かずにはいられなかった

「なんで、キ、キスなんてしたの…？」

私の不安げな質問に下を向いて黙り込む紫耀

なんで答えないの？
大した理由もなかったの？

本当に意味のないことだったとしたら
こんなに悩んでる自分が馬鹿みたいだ

「そのことばっかり考えちゃって、私わかんないよ
紫耀が何考えてるかわかんな……

私がそう言いかけた時、急に立ち止まった紫耀

振り返ると真剣な表情の紫耀と目があった

紫耀「俺、(A)が好きだ」

え……？

紫耀「幼馴染とかそんなんじゃなくて、普通に、
その……恋愛の好き………です」

途切れ途切れになりながら顔を赤くして
何故か最後は敬語で

紫耀「だから、俺と、付き合ってください！」