九井一 ページ18
ｶﾞﾗｯ
放課後の教室、後ろのドアが開いた音がした
1番後ろの席の窓際に座る私は静かに振り向いた
「遅せぇ、迎えに来た」
『ココくんだ』
「久しぶり」
他校のココくんはたまにこうして会いに来てくれる
前あったのは1ヶ月前、学校から一緒に帰った時以来
『ココくん忙しいのにありがとう』
「…別に」
かなりココくんは忙しいようで、なかなか会えないし
連絡だって取り合えない。毎日電話したいのに
「帰るぞ」
『うん』
こうして帰るだけでも会えるなら、ココくんの隣にいれるなら、全然いい。
周りからなんて絶対遊ばれてる、とか言われるけど、ちょっとした幸せが最高に幸せなんだよね
席を立つと自然に手がさしのべられる。
ココくんの手を取るとやわやわと恋人繋ぎにするために指が絡まる。ココくんの手は大きくて、しっかりしててすき
「何笑ってんだよ」
『嬉しくてつい』
「あっそ」
どんなに冷たくされても優しい人だってわかってるから嫌いになれない
____________
「じゃあな」
『うん、またねココくん』
家まで送って貰ったけど、まだ離れたくないって気持ちが大きい。でもわがまま言うと嫌われそうで怖くて
「…」
『…ココくん』
「言えよ、何かあるなら」
『う、ううん！大丈夫』
「面白くねぇ女」
ズカズカと歩いてきたココくん、玄関のドアに私を押し付けると反動でドアが開く。すると私を支えるようにして家の中に入ってきた。付き合ってから手を繋ぐくらいしかしたことない、もう1年経つけど
「お前さ、欲ねぇわけ？？」
『や、あの』
「俺は常にお前とキスしたいとかそれ以上したいって思ってんだよ」
『ｯ…////』
「俺だけかよ」
いわゆる壁ドン状態の私たち。たった1人の親は海外へ出張だからいなくて、2人だけの空間
『し、たい。けど、嫌われたくない』
「嫌うわけねぇだろ」
『…』
俯いた瞬間掬うように唇を吸い取られる、温かくて柔らかいココくんの唇。初めて触れたココくんに。後ろは壁、目の前にはココくん。体全体が私と密着してて、ココくんの足が私の足の間に入る。全身が熱くなってきて、胸板を叩く
「…ｯん……ふ…」
『こ、…ｯココ…』
それでもやめてくれる気配はなくて、むしろココくんの両手で私の両手首を掴んで壁に押し当てられた。激しくなるキスに答えながらココくんの体温を感じていた
「…ｯ…A…すき」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 674人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
篝月(プロフ) - 千冬の話の続きがめっちゃ気になります！ (2022年1月8日 10時) (
レス) @page22 id: 54466648db (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココへの愛情爆発中好きだああああ (2021年11月25日 0時) (レス) @page18 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - きゃーココかっこいいよお😍大好きだよ一くん (2021年11月14日 16時) (レス) @page18 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 若狭かみてみたいです好きですね！ (2021年10月28日 0時) (レス) @page17 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - 今度は一虎くんで喧嘩見てみたいです！更新頑張ってください！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょざいち | 作成日時：2021年9月14日 20時
