黒川イザナ ページ14
「Aｯ！！」
「イザナくん！」
久しぶりの再会。イザナくんが喧嘩で忙しくて、巻き込みたくないからという理由でほぼ半年ほど会えない日が続いていた。
「会いたかった…」
「私もイザナくんに会いたくてｯ」
外にも関わらずお互いぎゅうう、と強く抱きしめ合う。イザナくんの体は少しだけ痩せたように思えた。久しぶりの彼の匂いに涙が滲む
本当は知っていた。彼が重症の怪我を負って病院に今まで入院していたこと、心配をかけたくないから喧嘩に巻き込みたくないから半年会わないでおこうと言ってくれたこと。
「A？」
いつの間にか離れた体、イザナくんに顔を覗き込まれてはっ、とする。
「泣いてる？痛かった？」
「ううん、嬉しくて。ごめんね」
「可愛い、すげー好き」
もう一度胸の中に閉じ込められて心臓の音を聞いて安心する。イザナくんの匂いが鼻を掠めて胸がモワモワする。キスしたい。
「Aが行きたがってたイルミネーションってここの近く？」
「…」
「A？」
「あっ、ごめ、話聞いてなくて」
イザナくんの唇に気を取られて話が入ってこなかった。駅前の電気が眩しくて、降る雪すらも眩しく感じる。気まずくて目線をそらすと
「A」
「えっ…い…ｯん」
名前を呼ばれて重なる唇。久しぶりのイザナくんの唇が暖かくて、柔らかくて本当に体が痺れるようなそんな感覚に陥った。私の唇を挟むように口を重ねたイザナくんの舌が私の唇を舐め回す。唇の間を「開けろ」と言わんばかりに舐め回すから、むず痒くて口を少しだけ開けるとねじ込まれた舌が私の口の中で絡まる
「ｯん…ぁふ……ｯんん」
「A…ｯは」
くちゅ、ぐちゅり、と口の中でいやらしい音が響いて外なのに2人だけの世界にいるみたいで気分が高まる。触れたい、もっと、イザナくんに触れたい。
「A、今日泊まってく…よな」
名残惜しそうに離れた唇。イザナくんが頬に手を添えて聞いてくるものだから
「うん、今日は…帰りたくない」
なんて返せば、満面の笑みで「行こっか」と手を握られる。イザナくんの巻いていたマフラーを首に巻かれて
「冷えちゃうから」
そう気遣ってくれるところも大好き。これからが本番
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篝月(プロフ) - 千冬の話の続きがめっちゃ気になります！ (2022年1月8日 10時) (
レス) @page22 id: 54466648db (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - ココへの愛情爆発中好きだああああ (2021年11月25日 0時) (レス) @page18 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - きゃーココかっこいいよお😍大好きだよ一くん (2021年11月14日 16時) (レス) @page18 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 若狭かみてみたいです好きですね！ (2021年10月28日 0時) (レス) @page17 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
有泉実樹 - 今度は一虎くんで喧嘩見てみたいです！更新頑張ってください！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: 641a3c9cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょざいち | 作成日時：2021年9月14日 20時
