49話 ページ21
『え……?』
どゆこと?
迅「おれが……読み逃したりしなければ……Aが死にかけたりしなかった……」
そんな……気にしなくていいのに……
『迅さん……私、迅さんのせいだなんて思ってません。ずっと付いていてくださったんですよね?私はそれで充分です。』
私はそう言った。
迅「おれ……怖かったんだ……Aが目を覚ます未来が視えても……その先が視えなかったから……本当に怖くて……もしもAが死んだらって……考えたくなんかないのに……」
迅さん……!!
『迅さん……前に言ったこと、忘れたんですか?もう1回だけ言ってあげますから、よく聞いて、記憶に刻み付けてください。』
迅「……?」
『すべてがあなたのせいではない。あなたが視ているものは重すぎます。人間弱くて当たり前なんです。無理をしないでください。』
私は体を起こした。
『っ!!』
さすがにまだ傷が痛む。
迅「A!!寝てなきゃ……」
私は私を寝かせようとした迅さんを抱きしめた。
『迅さん、自分を責めないで。三雲くんも、レプリカも、私も、あなたのせいではない。前を向いて明るい未来を視てください。』
迅さんは一瞬驚いたようだった。
でも少ししたら、
迅「A……ありがとう……生きててくれて……」
彼は微笑んだ。
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作者名:☆黒猫☆ | 作成日時:2018年5月26日 11時