全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 8 【小野寺太志】 ページ10

私たちの寝る前のデフォルトはだいたいこう。


枕を重ねて小野寺くんが仰向けになって

そして私がその上に乗ってうつ伏せで小野寺くんの胸のあたりに頭を乗せている。


小野寺くんの両足の間に私の下半身がいい感じに挟まってる。


お風呂を終わらせて、後はもう寝るだけの時は基本これで。


たまに小野寺くんの腕枕だったりもする…

細いように見えてちゃんと鍛えてるからがっしりしてるんだよね…



ていう話は置いといて、問題は、いっっつも私が先に寝落ちすること！




小野寺君より遅く寝れたことはほとんどない。


もっとお話したいのに〜！！


だって…小野寺くんの心臓のとくとく音が心地良すぎるのが悪い…(笑)



耳元で「とくとくとく」って規則正しい音聞かされたら誰でもすぐ寝たちゃうよあれ絶対。




「小野寺くん」


『ん？どうしたのー？』



ほら今もこうやって優しい声で返事してくる。

「んーん。なんもないよ。呼びたくなっただけ。」


『なんだそれ(笑)』


そういう言うと小野寺くんはスマホに目を向け直した。


この声聞くだけでウトウトしちゃうんだよな〜


小野寺くんはスマホで今までの試合の分析を見ている。


バレーに真剣な姿、めちゃくちゃかっこいい。

邪魔できないなーとか思いつつかまちょしたくなる…



実際に何回か試合を見にいった時があったけど、



「まって私の彼氏ってこんなにかっこよかったっけ？」


ってレベルでキュンキュンが止まらないから


もう見に行かないことにした。




小野寺くんには秘密だけどね…。


スマホ画面へ真剣に目を向ける小野寺くんを見つめていると、、

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