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目が覚めるとそこは真っ暗な部屋のベットの上。
ゆっくりと起き上がり、頭を整理する。
A「・・・(バイパー副寮長、ガチで殺しにきてたような。)あとで1発殴らせてもらおう。」
ボソッつぶやく。
フ「お〜こわ〜い。」
A「?!」
暗闇から聞こえた声に体がビクッとなる。
A「フロイド先輩・・?」
見えない姿に問う。
フ「そ〜だよ、おはよ〜。ジェイドじゃなくてごめんね〜。」
A「いや、フロイド先輩でよかったです。ジェイド先輩にはどんな顔して会えばいいのかわからないですし・・。」
暗闇と会話をしているような感じがした。
フ「ボロカスに言われてたもんね〜、俺はおもしれかったけどね。あはっ」
A「うっ・・・、思い出させないでください。」
フ「それで〜、Aちゃんは俺らになにしたの?」
A「・・・。私のユニーク魔法です・・・。」
Aは自分のユニーク魔法のこと、アズールに手伝ってもらったことを全部話した。
フ「ふ〜ん。アズールがねえ〜・・・。」
A「アズール先輩はなにも悪くないです。私の我儘に付き合ってくれただけなので・・・。」
フ「アズールも人が悪いねえ〜、知ってるけど。で、俺らのことはこれからも避けるわけ?」
A「それは・・・。」
フ「言いたいこと言っちゃいなよ全部。俺今なら愚痴聞いてあげてもいいよ〜。」
A「じゃあ、お言葉に甘えて・・・。」
フロイドにジェイドに対しての愚痴を吐き始める。
―
ジェイド先輩が大嫌い。
変にタイミングよく現れるとことか
私の考えてること全部見えてるようなあの目とか
不意に出るなにか企んでいるような笑顔とか
おいしいきのこリゾット作ってくれるとことか
誰に対しても紳士なとことか
いきなりキスしてくるとことか
盗撮紛いなことしてくるとことか
飛行術苦手なとことか
突き放しておいて久しぶりに目を合わせたら優しく笑ってくれるとことか
全部全部大嫌い。
もう触ってほしくない
顔も見たくない
声をかけてほしくない
もう話したくない
抱きしめてほしくない
キスしてほしくない
あなたのものになんかなりたくない。
大嫌いすぎて胸が苦しいんです・・・。
―
全部吐き出した。
ジェイドじゃなくフロイドに言ったところで八つ当たりなのかもしれない。
A「・・・ありがとうございましたフロイド先輩。」
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ウーチ(プロフ) - ゆいさん» ゆい様コメントありがとうございます!リクエストなどありましたら是非お願いします(≧∇≦)! (2021年1月5日 10時) (レス) id: 6f4dbe5d05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 番外編作って欲しいです! (2021年1月4日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うーさー | 作成日時:2020年11月14日 9時