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A「ああ、そういえばあの動画消してもらえるんでしょうか・・・?ごちそうさまでした。」
食べ終わって口を拭く。
ジェ「そうですね・・・。では、僕にキスでもしてくれたら消してもいいですよ。」
意地悪な笑顔をAにむける。
A「え?!」
ジェ「ふふ、冗談ですよ。食後の紅茶お持ちしますね。」
立ち上がると部屋の扉に手をかける。
ガタンッ
Aは立ち上がり背を向けるジェイドを振り向かせて胸倉を掴み顔を近づけた、そして・・
ジェ「!!」
軽く触れるだけのキス。
キスの瞬間にジェイドのポッケからスマホを奪う。
A「隙ありです。」
Aはスマホを見せびらかせて勝ち誇った顔をする。
ジェ「おやおや、手癖の悪い方ですね。」
余裕な表情をして部屋を出ていく。
A「これでやっと消せ・・・る。」
Aはスマホのデータを見てゾッとする。
A「なにこれ、私の写真ばっかり・・・。」
そこにはAの写真がぎっしり入っていた。
1人で食事をしている姿や、図書室で勉強している姿。
ウトウトしてる姿や、飛行術の授業を窓から撮った写真など。
Aは以前ジェイドが言っていた、『僕は何度も見かけている。』という言葉を思い出した。
A「恥ずかしすぎる・・・。てか写真撮る必要ある?!」
自分が映ってる写真、動画を片っ端から消す。
A「はあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。」
ベットに座って項垂れる。
ガチャ
ジェ「お待たせしました。おや、どうされました?」
わかっているかのように笑顔で問う。
A「趣味悪いですよ・・・。全部消しちゃいましたからね・・・。」
テーブルに紅茶を置いたジェイドにスマホを返す。
ジェ「それは残念ですね。ふふ。」
ジェイドはスマホを操作し始める。
ジェ「Aさんはバックアップ機能って知ってますか?」
A「え・・・。」
ジェ「僕がなんの対策もしてないと思ったんですか?ほら、元通り・・・。」
ジェイドが見せるスマホの画面にはさっき消したはずのものがずらっと並んでいた。
A「ちょ!もっかい貸してください!」
Aは焦ってジェイドのスマホを奪おうとするが、身長差がありすぎるジェイド相手に奪えるはずもなくて。
スマホを奪おうと必死に手を伸ばすが全く届かない。
逆に腕を掴まれて顔を近づけられる。
ジェ「それより、先ほどの続きをしてもよろしいですか?」
意地悪に笑うジェイド。
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ウーチ(プロフ) - ゆいさん» ゆい様コメントありがとうございます!リクエストなどありましたら是非お願いします(≧∇≦)! (2021年1月5日 10時) (レス) id: 6f4dbe5d05 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 番外編作って欲しいです! (2021年1月4日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うーさー | 作成日時:2020年11月14日 9時