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【SV】


「ごきげんよう。こんな時間に浜辺に来るなんて、貴方、もしかして噂を試しに来たの?……そう、それ。"深海のまち"の噂。本気にしていないならこんなところにこんな時間に来る意味なんてないでしょう?信じてないって口では言っていても、本当はこんなものに未だに縋り続けてるんでしょう?ほら、やってみたらいいじゃない。その手に握りしめてる小瓶を流してはいかが?」


「 ごきげんよう。そう、貴方もここに来れたのね。歓迎するわ。ここは海辺の教会。この教会に名前はないから私たちが勝手にそう呼んでるだけ。今から案内するわ。どこに?そんなの決まってるでしょ、"深海のまち"よ 」


「 私は修道女(シスター)。ここの教会と夕凪の館の管理者。夕凪の館よりも教会の管理をメインにしてるわ。夕凪の館は修道士(ブラザー)がメインで見ているから何かあったら彼に聞くのが1番よ 」


「 私はそんなに頭は良くないから、勉強はあんまり教えてあげられないの。ごめんなさいね。代わりに優秀な修道士(ブラザー)が教えてくれるから、彼に沢山教わってちょうだい。彼はなかなか優秀よ。ね、修道士(ブラザー)? 」


「 うーん、どこに置いたか忘れちゃったわ……あ、A、ちょうどいいところに!私のリボン知らない?どこに置いたか忘れちゃって……ロビー?あら、お喋りしてる時に落としちゃったかしら。ありがとう、助かったわ 」


「 友達が出来てはしゃぐのは構わないけど、この時間帯くらいは静かになさい。神様が眠れなくなってしまうでしょう。それに、この館にいるのは貴方達だけじゃないの、良いわね。起きてるのは構わないけど、騒がないこと 」

「 あら、来ていたの。今日はどうしたの?……授業は出たくないのね、私から修道士に話をしておくからいいわ。ゆっくりしていきなさい。あ、何か食べるかしら? この前買ったクッキーがちょうど戸棚にあるのだけど……甘いのは嫌いかしら?好き?なら良かった。紅茶でも入れましょ。みんなには内緒ね 」

「 あら、好きなら好きと言えばいいじゃない。ほら、何だったかな……あ、あれよ、当たって砕けろって言うじゃない。全く、今どきの子供はメンタルが弱くて困っちゃうわ。そうやっていつまでもグズグズしてると他の子に取られちゃうわよ。ほら、早く行ってきなさい。…………あら、いたの?ねぇ、修道士(ブラザー)、私もあんな風になりたかったのよ、知ってる? 」

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設定タグ:深海のまち , オリジナル作品
この作品の元となった作品:【 深海のまち 】CS
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作者名:兎依 | 作成日時:2022年6月29日 21時

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