ネガイゴト (ページ15)

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サボっちゃうか、って楽しそうに笑って寝転ぶ。

その隣に寝込んでまた空を眺める。
緩やかに動くこの雲には想いが乗せられてるかな？

『ねぇ、謙ちゃんはどう思う？』そう聞こうとして
顔を向ければ、真剣な目がこちらを見つめていた。

謙「何も言わないこと、怒らないの？」

『怒って、泣いて、喚いてってしたら、何か変わる？
私の知ってる３人は意志の強い人だもん。
言わないのも、消えてくのも、…意味があるんでしょ』

謙「それでもさ… 頭でそう思ってたとしても…
怒ったり、泣いたりするもんじゃない？人間って」

『これでも耐えてるの。困らせたくないから。
我慢してるよ、泣くのも怒るのも… 』

「いいよ、泣いて」なんて言われてしまったから。

よーいドン！ってされたみたいに、我れ先にと
今まで耐え続けた涙がボロボロと流れ出てくる。

よしよし、だなんて子供扱いして頭撫でてくれて。
ぎゅーって謙ちゃんの匂いに包まれて。

やっぱり離れたくないよ、寂しいよ…

素直に言葉を伝えられないから、思いっきりそのぶん
謙ちゃんのブレザーを握った。

強い想いを乗せた分、握った手が痛かった。

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