私的理論33 ページ33
A「なんで、また・・・・」
我が家のポストには、日に日に手紙が増えていく
鞄の中にはたくさんのグシャグシャになった白い封筒
最近は自分の机の中にまで入っている
A「警察に、いうべき?でも、どうしたらいいのよ・・・」
怖い、恐い、こわい、コワイ・・・・・!
周りにいる人みんなが敵に見える
まぁ、たいていの女子は敵なんだけどさ?
体育が終わり、一人更衣室で着替えているとキラリとなにかが天井の隅で光った
A「なに、これ・・・」
背伸びをしてとってみるとそれは小さな盗撮カメラ
A「なんなのよもう!」
私はカメラを踏みにじった
見えない恐怖に襲われながら・・・・・
その時だった、急に目の前に見えていた風景がグニャリと
まがったのだ
思わず目をつぶってしまう
恐る恐る開いてみるとそこは真っ黒な世界
空は赤く染まっている
A「ここ、どこ・・・?」
シュルシュルと音がして、よく目を凝らしてみてみると
地面には瞳が赤い黒い蛇がうじゃうじゃいた
そのうちの一匹が私の体を上って腕に巻きついてきた
A「へ、へ、蛇・・・・な、なになになになに!なんなのこれ、ドッキリ?!い、いくら私が美少女だからってひどすぎるわよ!」
蛇「パニック状態の貴方も美しいですが、落ち着いてくださいよお嬢様」
A「お、お嬢様あああ!?あ、でも私にぴったりね、で、蛇さん、私に何の用、っていうかしゃべれるのね蛇って」←
蛇「お嬢様はわが主の望みによって連れてこられたのです、拝見なさったでしょう?主からの愛の手紙を・・・・」
A「あ、愛の手紙・・・・・?」
ふと頭をよぎるのはあの気味の悪い白い封筒
A「こんのおおおおおお!」
蛇「ぐぇぇええ、お、おやめくださいお嬢様あああああ!」
腕に巻きついていた蛇を引きはがし、死なない程度に雑巾のように絞る
さすがに可哀想なのですぐにやめてあげたけど
この私がそう簡単に解放してあげると思う?
A「あの手紙を送ってきたのはあんただったのね!このおおおおお」
蛇「ぐぁ、し、仕方がなかったのですうううう、主からの命令でえええええええ」
A「主、主ってうるさいわねえええええ!誰なのよそいつううう!」
蛇「ま、まさかお忘れなのですか!?」
A「へ?」
蛇が赤い瞳をまん丸にしたので思わず絞っていた手を止めた
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作者名:にひりんこ | 作成日時:2015年4月26日 21時