俺的理論17 ページ17
シンタロー
カノ「あ、もう行ったみたいだよ」
A「あぁ、終わったー」
掴んでいた俺の腕をパッと離される
あれ、なんか寂しいというか、物足りないんだけど...
シンタロー「ってはぁ!?俺何考えてんの!?」
A「あぁ、もううるさいわね、黙りなさいよ!」
シンタロー「ああ、あ、ご、ごめん」
俺の声が大きかったせいか耳を抑えるこいつに謝りながらチラッとみつめる
そりゃあ、まあ、顔は可愛いと思う
だからこんなにナルシストなんだと思うけど…
って、それはまあ置いといて…
不覚にも俺はさっきこいつにドキッとしてしまった
シンタロー「って、なんなんだよそれ!?」
A「だからうるさいのよ!」
こいつの体がビクッと震える
また大きな声を出してしまい怒鳴られる
演技だってことはわかってるんだ
どうせあいつは恋愛をゲームみたいなものだと思っていると思うんだが
それでも俺の胸はバクバクと波打っている
シンタロー「うそだろ、うそだろ、うそだろ、うそだろ」
A「だからうるさいんだってばぁ...」
少しこいつが涙目になる
また俺の胸がドクンと荒々しくなり始める
カノ「ねぇ、あそこのクレープ美味しそうじゃない?」
A「そ、そうね、あんた買ってきなさいよ」
カノ「えー、ぼくー?」
なにげなくカノがAの肩の上に手を置いた
それだけで俺の胸が少しチクンと痛む
シンタロー「嘘だろおおおおおおおおお!?」
A「いい加減に黙りなさいってばー!」
デパートに俺とAの叫び声とカノの笑い声が聞こえる中、
俺は自分の気持ちに気付いてしまった
どうやら俺はAに惚れてしまったらしい
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作者名:にひりんこ | 作成日時:2015年4月26日 21時