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朗報 ページ10

そして、時刻は昼下がり。
弁当を頬張る楓に、そういえば、と理沙が話を切り出した

「…一つね、大事なニュースがあるんだけど」
「むう?理沙?」
「ほうほう…何ですかな理沙殿や」
「どうしたのー?」

三人の注目を一身に受けた理沙は、一瞬の溜めを生んだ。
ほんの少しの静寂が四人を包んだ。

そして、ついに理沙の口が開かれた。

「…なんと!今回のテストが平均以上でした!」
「おぉ!ってことは!?」
「一緒にゲームが出来るようになりましたー!」
「「おおー!」」

素直に喜びぱちぱちと手を叩く楓と湊だが…
巧だけは違った。

「へぇ、平均点越えかね」
「ふふっ、頑張ったんだよ」
「ほーんほーん…ちなみにどれだけ頑張ったんだ?」
「一週間前から平日二時間休日四時間」
「へぇ…まぁ僕は一時間以内の勉強で70台なんだけどな!」
「クッソオオオオッ!」
「僕の勝ちだなぁ!アーッハッハッハァーッ!」

煽り散らす巧。
だが同じゲーマーでもここまで成績に違いがあるのは何故だろうか。

「巧、やりすぎない方がいいよ。みっともないし」
「やめたげてよぉ!」
「辛辣ェ…」
「ふふっ、私を称えたまえ〜」
「「それは無理」」
「ちょっ!?」
「草。まぁ自業自得だし」

まぁ、そんな他愛もない話は一旦打ち止め、話題は理沙のびるどの話になる。

「取り敢えず三人の話聞く限り…楓が防御極振りの異次元火力要因、湊が知力重視の魔法使い、巧が速度極振りの錯乱兼瞬間火力要因ね…うーん…」
「意外と完成されちゃってる気もするなぁ」
「そうだなぁ…」

うーんうーんと悩み続ける理沙は、やがて一つの結論を出した。

「…よし!回避盾にしよう!巧と被るけど!」
「盾…?タンクなら私がいるけど…」
「そうじゃなくてさ、私はギリギリまで攻撃を引き付けて避ける!って感じでさ。どっかの速度ガン振り馬鹿とは違って」
「おうおうおうやる気か?」
「えー?別に誰とは言ってませんけどぉー?」

煽り合う二人を見てため息を吐いた楓と湊。

「…やっぱりお似合いだよね?」
「だねー」

顔を見合せ、微笑み合う二人であった。

速度特化と幼馴染。→←【NWO】メイプル、(名前)、カナデについて語るスレ



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設定タグ:防振り , カナメイ , リメイク   
作品ジャンル:ギャグ
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2023年2月25日 15時

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