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速度特化と回避無双。 ページ27

瞬間、二人の身体は鹿目掛け弾き出された。

「【疾風突き】!」

先にその巨体まで辿り着いたAが、その槍に風を纏わせて刺突を繰り出す。

A自体の火力は無いが、装備分の最低限はある。

その風属性の二連撃は、確かにその鹿に少なくないダメージを与える。

「よっと!」

少し遅れてサリーがやって来て、そのまま短剣を振り抜く。

スキル無しでも、既にAを大きく上回る威力が出る。

「やっぱメイン火力にはなれねぇな」
「まーね、それが普通の極振りだよ……取り敢えず、攻撃は任せて!」

二人目掛け放たれた無数の蔦。
うねるように風を切り、轟音を立てて二人に迫るが。

「え? まさか大人しく食らうとでも?」
「【跳躍】!」

Aは右に飛び退き、サリーはその眼前へと跳躍する。

「【ダブルスラッシュ】!」

片手で二連撃、両手で四連撃。
怒涛の連続攻撃に鹿はそのヘイトをサリーに向ける。

「はいはいこちら!」

挑発して誘導するサリーに助けられ、意識から外れたAがその足元に潜り込む。

「……【トリプルスピア】!」

少し力を溜めての三連撃、そして両手での六連撃だ。

火力が無くとも、手数があればダメージは出せる。

意識の外からの強烈な一撃を食らい、ヘイトがAへと向く。

……しかし、それはより危険な方を放置することと同義である。

「はいはい、ここでっ、と!」

その背中に飛び乗り、走り回りながら何度も切り付けていく。

その度にダメージエフェクトを発生させ、痛々しい赤の光が散っていく。

「……ん?」

しかしその背中や足元にもツルの鞭が飛んでくる。

「ここは安置じゃなかったか」
「足元もかよ」

しかしそんな言葉とは裏腹に、二人の声色は余裕しゃくしゃくなものであった。

速度特化と決着。→←速度特化と反撃。



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設定タグ:防振り , カナメイ , リメイク   
作品ジャンル:ギャグ
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2023年2月25日 15時

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