速度特化とスパート。 ページ2
ひたすらに目の前に現れる敵を刻んでは突き抜けていくA。
そんな彼の耳に、確かな音声が響く。
『第一回イベントは残り一時間を切ったドラ!まずは現在のランキングからドラ!
一位!ペインさん!
二位!Aさん!
三位!ドレッドさんドラ!』
「あー、僕二位なのか…ってかそうなるとメイプル四位か?」
原作ではメイプルが三位であったはずだから、Aがここまで食い込めば一つ繰り下がるのはまぁ妥当である。
そう思考する彼の耳に、また一つ重大な情報が入ってくる。
『そしてここからは上位三人の位置がマップに表示され、倒したプレイヤーにその得点の三割が譲渡されるドラ!皆、最後まで諦めず頑張るドラー!』
それを聴いたAは思った。
原作ではここで誰かが倒されることはなく、順位の変動はなかった。
そうなると、今特にAが何もアクションを起こさなかった場合、順位は先程のままとなる。
…つまり、何が言いたいか。
「…今俺がペイン倒せばカナデがランクインすんじゃね…?」
…つまりはそういうことである。
幸い、ペイン自体とはそこまで離れている訳ではない。
むしろAの足なら余裕で襲撃をかませるだろう。
…ドレッドまでは厳しそうだが。
なら、Aにやることは一つしかなかった。
ペインを倒す、それだけである。
「仮に負けても僕の分枠が増えるしな…カナメイの糧になれるなら万々歳ですわぁ」
そう、別に勝つ必要はない。
ランキングを開けることが目的なのだから、自分が死のうがペインが死のうが変わりはないのだ。
「…うし、行くか」
軽く深呼吸し、ペインがいるであろう方角を見据える。
そして、大地を蹴った。
その場には、残像と凄まじい土埃のみが残されていた。
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (2023年5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (2023年5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.
作成日時:2023年2月25日 15時