速度特化と蜃気楼。 ページ24
「じゃあメイプル、盾構えてて」
「? うん……」
先程までと同じ様にメイプルが盾を構えると、熊は一瞬それを警戒する。
「……【蜃気楼】」
ボソリとそのスキル名を宣告すると、メイプルの盾が地面へと落ちた。
「えっ……えっ!?」
混乱するメイプル。
そして熊は好機と見たのか突っ込んできた。
「メイプルっ!」
「えっ……?」
未だに困惑くるメイプルの元に突撃してきた熊は、しかしメイプルが先程まで盾を構えていた地点に到達すると赤いエフェクトと共に消滅してしまった。
そして、空間が歪み現れたのは、メイプルの手に握られたままの盾であった。
「ふふっ、どう? 私の【蜃気楼】は」
「成程、見た目だけをズラすってそういうことか」
「あー! だから落ちたのに持ってる感覚あったんだ!」
そう。
メイプルが戸惑っていた理由は、盾が地面に落ちたように見えたのにも関わらず、自身の手には盾を構えている感覚を覚えていたからである。
「まぁ、攻撃されたら消えちゃうんだけどね。でもこれを上手く使えば、自分の動きを誤認させたりだとか、魔法の見た目だけ変えたりとか色々悪さ出来そうだよね」
「強い」
小学生並みの感想しか出てこないA。
そのまま順調に最奥まで辿り着いた一行だった。
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リョウナ - 深緑クロロさん» ありがとうございます!!お互いに頑張りましょう!! (6月21日 8時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
深緑クロロ(プロフ) - リョウナさん» ありがとうございます、そう言っていただき嬉しいです!自分も誰かに助言なんて言える立場じゃないんですが、とにかく自分のやりたいように楽しく書いていくのが一番だと思っています。何事も楽しくなければ良い物を作ることは出来ませんから。お互い頑張りましょう! (6月20日 17時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ - この作品、めちゃくちゃいいですね!!あと、書くのが上手すぎます!!それで、もし出来たらなんですけど、うちの作品にアドバイスをくれませんか?お願いします!!これです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/heoaud/ (6月20日 15時) (レス) id: 25016b7547 (このIDを非表示/違反報告)
黒炉@深緑ノ支配者@全初卓部員(プロフ) - 幽霊さん» ありがとうございます!これからも更新続けていくのでよろしくお願いします! (5月11日 16時) (レス) id: 3d6a53223e (このIDを非表示/違反報告)
幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (5月11日 13時) (レス) @page29 id: fbfc17f9e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 x他1人 | 作者ホームページ:No.
作成日時:2023年2月25日 15時