転生したらブースターで嫁ポケのリーフィア（擬人化）に拾われたと思ったらハンター目指すことになった件３ (ページ36)

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別れページ36

｢……では、お二人の成長も見届けられたことですし……私達はここを去らせていただきますね｣

笑顔の裏に、ほんのりとだけ悲しみと寂しさを隠してリーファは二人にそのことを告げる。

同じく悲しそうにする二人だが、ゴンが顔を上げた。

｢……悲しいけど、またきっと会えるよね？｣
｢ええ。勿論です｣
｢……オレ達さ、まだここで試合あるんだ｣
｢はい……見られないのは本当に残念ですね……｣

リーファが出立してからも、まだ二人は試合を残している。

ゴンのリールベルト戦、そしてその後戦うことになるであろうヒソカ戦。

｢……絶対オレ達勝ってみせるから！だから……｣
｢……二人も絶対死ぬなよ｣

まだ競技という都合上、まだ負けても致死率は低めな天空闘技場とは違い、ハンター同士の戦闘はその一つ一つが敵の命を刈り取る為に振るわれる。

また、魔獣なんかは非常に力強く、かつ基本的に敗者を食らう弱肉強食の社会が形成されている。

つまるところ、外の世界ではほぼ敗北=死である。

｢勿論です。私達もそう易々と負ける訳には行きませんから。
……ですが、まだ私達も未熟なのは否めませんから、ハンターとしての経験を積みつつ修行を積んでいこうと思います。｣

そう言い放ったリーファ。
同調するように頷くA。

そのままエレベーターまで続く道を歩いていく四人。

……と、ここでゴンがふと思い出したように問いかけた。

｢……ねぇ、二人はどんなハンターになるの？｣

それは、ゴンの心の底から現れた疑問。

自分達とは違う道を選んだ二人。
ではその道とは、一体何なのか。

その答えは、すぐに帰ってきた。

｢……自然狩り(ネイチャーハンター)です｣

それだけ言うと、リーファはエレベーターへと乗り込んでいく。

｢では。短い間でしたが楽しかったですよ｣
｢じゃーねー！｣
｢おう、またな！｣
｢はい、また会いましょう！｣

エレベーターの扉が閉まり、二人の戦士が闘技場を離れた。

彼女らは己の守るべき物を守れる為の知識と実力を手に入れるため、暫く旅にでるのであった。