シンオウ地方の旅路 part2 (ページ43)

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手当ページ43

｢クレセリアが怪我している。
此処にいると襲撃した奴等も戻って来るかも。
ゲンガーは戻って来てないし…
メタグロス、クレセリアを運んでくれる？
ピクシーは、クレセリアの治療をお願い。
傷は、火傷に打撲…
それも、切り傷もある……状態異常にもなってるかも、チーコの実とオボンの実をやって休ませるしか…
そういえば、近くに洞窟が１つあったはず…そこに運ぼう。」

シュナはそう判断し、メタグロスとピクシーに指示をしていく。

クレセリアはシュナの姿を認めると、一瞬威嚇しようとするものの力無く項垂れ無抵抗に運ばれていく。

｢威嚇したなら、前のクレセリアではない？
この孤島にはクレセリアは何匹かいるのかな？
前に会った、クレセリアは右目近くに傷があって、深かったけど完治まではいられなかったし。
とりあえず、洞窟に行こう。
ゲンガーには、メタグロスにいってもらうけどいい？」

そう話していき、洞窟についてメタグロスの上から、クレセリアを下ろしていきました。

｢良かった……前に使ったまんま残っている。
落ち葉もあるし、そこにクレセリアを寝かせて、ピクシーは怪我の手当てを手伝って。
あ、見張りでブーバーンを出しておこう。でも、攻撃されちゃ困るからライコウも出そうかな。」

残る二体、ブーバーンとライコウが表に出て周囲を警戒する中、ピクシーはクレセリアの回復に専念する。

「ふぅ……クレセリアの体調をみておくしかないね。
そっちは、ピクシーがいるし。」

二体が警戒をしている中、シュナは洞窟から出てきた。

｢ブーバーン、ライコウ。
二匹とも、表の警戒にしてもらってくれてありがとう。」

シュナはそういい、ブーバーンとライコウの頭をなでてやる。

治療はピクシー一匹で問題ないと判断した為だ。
クレセリアの様態も安定し、時期に治るだろう。

｢クレセリアの怪我は、打撲に火傷…
クレセリアのタイプは、エスパーだから、格闘ではないはず。
炎技を扱う子がいるかも知れない。」

シュナは、治療ノートにクレセリアの状態と怪我の写真を張り付ける。
シュナもまた旅人、ポケモンの手当も慣れたものである。

｢治療の経過も書いて毎日の観察になるね。テントは洞窟内だから大丈夫かな。寝袋もあるし食材に水、ポケモン達のフードもある。」

手持ちを冷静に確認して、シュナはこの後どうするか思考を巡らせる。

｢偵察にいってる、ゲンガーとメタグロス待ちだね。」

やがて探索を終えた二匹が何事もなく帰ってきたのを確認したシュナは、クレセリアの様子を見ようと振り返った。

腹に響くような衝撃がシュナの背後で起こった。

｢え…孤島の中心部から…ゲンガー、何かいたの？」